高校物理の復習。1年生、2年生の夏休みにやるべきことは?

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夏休みの期間は学校によって変わりますが、数少ないまとまった長期休暇です。

地域によっては、冬休みや春休みのほうが長いこともありますが、それでも夏休みがまとまった休みであることに間違いありません。

夏休みは部活だったり、塾の夏期講習だったり、場所によっては学校で特別講義を開催することもあるでしょう。

その年の夏休みは一度しかありませんから、計画的に過ごしたいですね。

 

宇宙を学ぶのに必要な高校物理

気づかないうちに学習していること、知ってましたか?

ところで、夏休みに高校物理を復習するとき、何をしたらいいか「?」と思いますか?

 

アストロ部では、宇宙を学ぶためには「物理」が必要であるという話を機会があるごとにお話しさせていただいています。

本格的に宇宙のことを学ぶには、物理の知識が必要不可欠であるからです。

 

地学の知識もあればそれにこしたことはありませんが、実は多くのことを物理で学習します。

例えば、天体のスペクトル中の吸収線や汽船の波長のずれから、天体と観測者の視線方向の相対速度を知ることのできる「ドップラー効果」。

物理では、音のドップラー効果しか扱わない教科書が多いので、違う内容のように思えます。

しかし、この内容は音であっても、光であっても同じなのです。

ただ、対象が違うだけなので、知らないうちに物理で学習しているのです。

だからこそ、高校で物理の選択を勧めています。

 

問題数の少ない問題集を推薦しているのはなぜ?

けれども、アストロ部で紹介している物理の参考書や問題集は、数学のチャート式などの問題集に比べて、問題数がかなり少なくなっています。

大切であると言っているにもかかわらず、問題数はあまり多くない問題集を勧めているのにはわけがあります。

 

それは、高校物理に出てくる物理の問題は、基本的な事項の組み合わせで解くことのできることが多いからです。

物理の問題が簡単であっても難問であっても、ほとんどの問題は基本的な事項の組み合わせで解くことができます。

やさしい問題か難問かの差は、誘導問題があるかないかの差であることもあるのです。

そのため、基本事項を理解した上で問題を解いてほしいという思いから、問題数があまり多くない問題集を勧めています。

夏休みの物理の復習は何をすればいいの?

直近にあったことの復習から始めよう!

では、夏休みの物理の復習はどのようにしたらいいか?

 

まず、直近にあった期末試験の復習から始めます。

学校で行う期末試験の問題レベルは、先生の裁量によって難易度が大きく変わります。

ですが、全くの感覚で行うわけではなく、平均点をどのくらいにするかの目安があって、その点数に近くなるように設定しています。

すなわち、君たちの学力を見定めながら問題を作っているのです。

 

つまり、君の現時点での実力を見るのには最も適した方法であるのです。

満点を取っている場合を除いて、まずは間違っていたところが、どうして間違ったのかを再度見直し、もう一度問題を解き直します。

 

このときは答えを覚えてしまっているので、さっと解けてしまうかもしれません。

でも、さっと解き直すのではなく、問題の状況を確認し、どうしてこの公式を使って解くのかを確認してから、解き直すのです。

 

大切なのは、

 

解き直すことではなく、問題の状況、この公式を使った訳を理解すること

 

です。

 

試験の解説は行われることでしょう。

そのため、計算部分はさらっと解けてしまうかもしれません。

 

しかし、これでは物理の力はつきません。

物理の力をつけるためには、問題の状況から何を用いれば、求められている答えにたどり着くことができるかの筋道を理解する必要があります。

 

だからこそ、単に解き直すのではなく、問題の状況、この公式を使ったわけを理解することが大切になるのです。

まずは期末試験の見直しから始めましょう。

見直しが終わった後に行うことは?

見直しが終わった後は、今までやっていた分野の総復習に入ります。

 

高校1年生、2年生の夏休みは基礎固めを行います。

 

上級編の問題を解くためには、基礎ができている必要があります。

基礎をしっかりと固めることが、上級編と言われる問題を解く鍵となるのです。

 

昔やった部分はすっかり忘れているかもしれませんので、思い出すために、セミナー物理などの学校副教材の問題集の基本例題で復習します。

まずは、例題でウォーミングアップします。

 

 

もし、例題でつまづくようであれば、その部分を教科書やプロセスなどの基本的な例題で復習します。

 

なお、弱点を確認するために解いてできた問題は、特にやり直す必要はありません。

既にわかっているところなので、わざわざ繰り返す必要はありません。

基本的な復習が終わった後は?

基本的な部分の復習ができたら、今度は

 

物理のエッセンス

 

で該当部分の問題を解きます。

以前学習している場合でも、復習の意味を兼ねて、もう一度学習します。

 

基本例題ができているようであれば、最初から物理のエッセンスで該当部分の問題を解いてかまいません。

 

なお、物理のエッセンスの問題のレベルは、セミナー物理でいうと基本問題から発展問題レベル当たりだと思ってください。

 

しかしセミナー物理ではなく、物理のエッセンスを勧めている訳は、物理のエッセンスのほうが問題が精錬されているからです。

セミナー物理の発展例題や発展問題は、入試問題を引用していたりしますので、やや癖のある問題といってもいいでしょう。

 

 

もちろん本番では、入試問題を解く必要がありますので、このような癖のある問題に慣れる必要があります。

ですが、高校1年生・2年生のうちに必要なのは、物理の基本的な部分を理解することであって、入試問題のテクニックを学ぶことではありません。

入試問題のテクニックについては、高校3年生の夏休みの話です。

だからこそ、精錬されている物理のエッセンスを活用するのです。

 

 

ここで1点注意点。

物理のエッセンスの問題は一回やって終わりではなく、1週間後にもう一度同じ問題を解いて、定着させることが物理を伸ばすポイントです。

できれば3回はやっていただきたいです。

物足りない君におすすめな問題集は?

もし物理のエッセンスをやっていて、物足りないようであれば、中級編の

 

良問の風 物理

 

にチャレンジしてもよいでしょう。

 

入試の標準レベル問題が収録されていますが、入試特有の癖をなくした「良問」に編集されていますので、基本として使うにはちょうどいい構成になっています。

 

 

他の教科の関係もあるでしょうから、多くてもここまでで夏休みが終わるかと思います。

入試は物理以外にも大切な教科がありますので、物理ばかりを勉強するわけにはいきません。

他の教科とのバランスも大切なのです。

 

 

なお、上級編の「名門の森 物理」は基礎ができている人向けの問題集ですので、2年の夏休みまでは無理にやる必要はありません。

 

「名門の森 物理」のまえがきにも

 

まず「物理のエッセンス」などで学力を整え、「良問の風」のような標準的な入試問題集を経てから挑んでみてください。

 

と書いてあります。

 

「名門の森 物理」は、基礎ができているからこそ、効果がでる問題集だからです。

そのため、早くても基礎固めが終わった2年の秋ぐらいからやる問題集です。

焦らずにやる必要はありません。

 

 

 

高校1年生、2年生の夏休み。

物理の復習は、基礎固めを行いましょう。