大学進路の決め方での大きな悩みは、
どこの大学なら自分のやりたい、宇宙の研究(勉強)ができるか?
自分の学力で行ける大学で、宇宙を学べる大学があるのかどうか?
高校理科の選択科目は?
この三つだと思います。
そこで、この「大学進路」のカテゴリーでは、上記の悩みを解決するための情報
- 宇宙を学べる大学についての情報
- 宇宙を学べる大学の説明会の情報
- 高校理科の選択科目について
を提供します。
大学進路を決めるために最初に必要なことは、
自分は宇宙の何を研究(勉強)したいのか?
ということです。
宇宙に関する学問は年月がたつにつれて、どんどん関連分野が増えてきました。
昔は「宇宙=天文学」という枠組みでしたが、日本の技術で人工衛星を打ち上げる技術が確立して、工学分野も含まれるようになってきました。
また、古くは惑星科学と天文学は別々に考えられてきましたが、探査技術や観測技術が進むにつれ、惑星科学と天文学とが共通のようになってきました。
さらに、系外惑星の発見により太陽系以外にも恒星の周りに多くの惑星が存在することがわかり、そのうちいくつかの惑星には液体の水が存在する可能性がでてきました。
一方、太陽系内の天体に目を向けても、以前の常識ではその位置では氷でしか存在しないと考えられていた衛星の内部に、液体の水が存在する可能性が高まってきています。
このことから、地球外生命の存在の可能性が検討されるようになってきました。
宇宙と生物学とが接近してきたのです。
そして、宇宙初期の状態を知るためには、物質の根源である素粒子の研究と密接に結びついています。
そのため、素粒子物理学の研究の進展とともに、宇宙論も進化していきました。
このように、宇宙という言葉にもたくさんの分野が含まれるようになってきました。
また、従来の天文学の中にも
- 宇宙論
- 相対論、ブラックホール、重力波
- 銀河系、銀河団
- ダークマター、ダークエネルギー
- 星形成・太陽系形成
に至るまで、さまざまな研究テーマが存在します。
大学の先生は、宇宙のことをまんべんなく研究しているわけではなく、宇宙のある1つの分野について深く研究しているのです。
そのため、大学で学べる内容は、大学に所属している先生が研究している宇宙のことが中心になります。
したがって、全ての大学で宇宙の全てを学べるわけではありません。
大学に所属している先生が宇宙の何を研究しているかによって、宇宙の何を学べるかが決まってくるのです。
だからこそ、最初に自分が研究(勉強)したい宇宙のことは何かを考える必要があるのです。
宇宙を学べる大学に入った。さぁ、やろうとしたときに、思っていたのと違ってしまったらなんだかもったいないですよね?
そのために、どの大学を受験するかを決める前に自分のやりたいことを考えるのです。
自分で宇宙の学びたいことが決まったら、次は自分の研究(勉強)したい宇宙のことをやっている大学を探します。
大学がわかることで、自分の学力と相談できるかと思います。
そのためには、どこの大学にどのような宇宙を研究を行っているかを知る必要があります。
大学の研究室の多くは、研究室のサイトを持っています。
しかし、それらは必ずしも見つかりやすい場所にあるとは限りません。
これは大学が情報を開示していないからではありません。
大学も高校生の君にとって、魅力的な大学とは何だろうと常に考えています。
そのため、時には学部の内容を変更したり、コースの内容を変更したり、新たに作ったりしています。
けれども、このような変更はすぐにはできません。
そのため、一時的に見つけにくくなった状態になることもあるのです。
また、大学も高校生の君に来ていただきたいと考えていて、高校訪問を行ったり、さまざまなPRをしています。
ただ、大学には宇宙を学べる学部・学科以外にもたくさんの学部・学科があります。
例え、1学部しかなくてもその中にはいくつかの学科があります。
そのため、高校生全体にお話しするために宇宙を学べる学部・学科以外のことも説明しなければなりません。
さらに産学協同で研究を行ったり学部・学科は、実社会で「すぐに使える」ような研究をしているため、マスコミも取り上げやすく、ニュースや新聞などの話題にのぼりやすくなります。
ですが、一番の原因は来ていただきたい高校生に向けてピンポイントで発信できるメディアがないことが原因です。
このような事情から、宇宙を学べる大学の情報がなかなか見えてこないのです。
将来事情が変わるかもしれませんが、少なくても今ここを見ている時点では、待っていても宇宙を学べる大学の情報は、入ってきません。
したがって、宇宙を学べる大学を見つけるためには、高校生の君が自ら主体的になって探さなければいけません。
しかし、情報がなければ動こうにも動けません。
そこでアストロ部では、高校生の君が高校生の君が自分に合った大学を見つけられるようこのサイトを作成しました。
そして、一番悩ますのが高校理科の選択科目。
選択科目は、受験のやりやすさだけで選んでしまいがちです。
けれども、高校生の君の本当の目的は、大学で宇宙について学ぶこと(研究すること)のはずです。
大学に合格することは、一つの目標であって、通過点にすぎません。
実は、受験時の有利・不利だけを見て、選択科目を決めるのは危険なのです。
宇宙を学ぶためには、必要な理科の知識が不可欠です。
受験が終わってから勉強すれば間に合う理科の科目と、時間をかけて勉強しないと、基礎学力がつかずに、脱落してしまう科目があります。
この選択を間違うと、宇宙を学ぶために入った大学での講義が理解できず、宇宙関連のコースをあきらめることをになりかねません。
せっかく目指す大学に合格して、これから宇宙のことを学ぼうしたところでつまずいてしまっては、いままで何のために努力したのか分からなくなってしまいます。
そのために、理科の選択科目はどのようにしたらいいかの解説もこのカテゴリーで行います。
大学に合格することは目標の一つですが、本当の目的は、大学で宇宙のことを研究(勉強)することだと言うことを覚えておいてください。
これを覚えておくだけでも、何か選択を迫られたとき、きっといい判断ができることでしょう。
これらの情報が、高校生の君の進路決定に役立つことを願っています。