英文読解をこれから始めるという君におすすめの書籍を紹介!

英文速読の基本 勉強方法

英語は、文系・理系にかかわらず、避けては通れないものです。

昨今の英語の試験では、英語の文章を深く理解した上で正解を選ぶような問題が増えてきました。

速読力や文意を正しく捉える力、グラフや図表の内容の理解など、英語の文章を理解する力が必要な問題ばかりです。

 

そのため、英文読解の問題集も出題傾向に合わせたものが数多く出版されています。

しかし、出題傾向に合わせたものが多くあるため、英文読解の力をつけようとするには、少しレベルが高いものばかりです(特に、本文中に穴埋め問題がある問題など)。

ここでは、英文読解が苦手であるという君におすすめの問題集を紹介します。

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英文読解が難しく感じるわけ

国語の読解問題の場合、学習度に応じた文章を読んで力をつけていく学習をしているかと思います。

英語の場合も同じで、学習度に応じた文書を読んで、英語の読む力をつけていきます。

本来であれば、ある程度の英文法を学習した段階からそのレベルに合わせた英文を読んでいき、英文を読む力をつけていくのが王道です。

しかし、多くの問題集では英語の問題集は、入試演習などのレベルの高いものになってしまっているため、自分にあった英語のレベルの文章を見つけるのは困難になっています。

このような理由から、演習が十分にできないままになってしまって苦手のままになってしまっているのです。

※英文の内容がわかったら、あとは国語の読解問題と同じですね。

英文読解に必要な前提知識

英文読解ができるようになるための前提知識が2つあります。

それは、

 

  1. 英文法
  2. 英単語(英熟語)

 

です。

英文法は一文を理解するのに必要な知識ですし、英単語(英熟語)がわからないと文章の意味がわからないので、読むことが難しくなります。

そのため、英文読解を始めるためには、ある程度の文法の知識と英単語(英熟語)の知識が必要になります。

これらの学習に関しては、別途ご紹介いたします。

おすすめの書籍

英文の読解ができるようになるためには、まず英語の文章が読めることが大切になります。

しかし、いきなり長い文章を読むのは大変です。

そこで、いくつかのタイプに分けて紹介したいと思います。

100語から300語程度の短文から読む練習の場合

100語から300語ぐらいの短文の参考書は、書店などの高校学習参考書欄で見つけようと思っても、意外とありません。

そこで、活用するのが英語の民間検定試験の問題を活用します。

英語の民間試験のサイトには過去問やサンプル問題が掲載されていますので、まずはそのサンプル問題をやってみます。

おすすめは、

  • 英検4級(これをやってみて簡単だと感じたら3級の過去問)
  • TOEFL Primary®(Step1Step2

です。

これらの問題を一度やってみて、間違えた問題があったなら、そのレベルの問題集を購入して学習します。

Amazon.co.jpのサイトでは、英検4級はこちらから、英検3級はこちらから一覧を見ることができます。

 

TOEFL Primary®はあまりなじみのない英語の民間試験かと思います。

TOEFL Primary®は、TOEFL® の試験を実施しているETS®が行っているもので、英語を母語としない小中学生を主な対象にしている試験で、CEFR A1未満からB1レベル(Step1:CEFR A1未満からA2、Step2:CEFR A1未満からB1)の英語運用能力を測るテストです。

英文法的には中学生で学習した内容でほぼカバーできるかと思いますが、英語圏で日常的に使う英単語と受験で頻出の英単語とでは、学習する優先順位は必ずしも一致しませんので、場合によっては英検2級レベルと言われている単語も出てくることもあるかもしれません。

そのような単語は、出てきたタイミングで学習するという形をとることで対応します。

TOEFL Primary®については、日本語解説付きの問題集がくもん出版から販売されています。

テストに出題される問題の種類がすべて掲載されているので、この問題集の中で読解問題になっている章を選択して、演習を行うとよいでしょう。

総単語数1,000語以上の文章を読む力をつけたい場合

総単語数1,000語以上の文章を読めるように力をつけたい場合にネックになるのが、文法の壁とHeadwords(ヘッドワード)の数です。

Headwords は、その文章をスラスラと読むために知っておくべき語彙(ごい)数です。

文法は現在進行形や現在完了形、未来進行形などを指しますが、習っていない文法が出てくるとその文の意味をつかむことができず、その結果、文章全体の意味を捉えるのが難しくなってしまいます。

このような問題をできるだけ避けることのできる書籍が、

です。

Oxford Bookworms や Oxford Dominoes は、主要構文、語彙(ごい)、ページ数によって、すべてのタイトルがグレード分けされています。

そのため、学習済みの文法や Headwords の数によって、本を選ぶことができるようになっています。

Oxford Bookworms は、A1未満からC1レベルの内容で Headwords とAverage word count は以下のとおりです。

Levels Headwords Average word count
Stage 6 2,500 30,000
Stage 5 1,800 23,000
Stage 4 1,400 16,000
Stage 3 1,000 10,000
Stage 2 700 6,500
Stage 1 400 5,200
Starter 250 1,375

各レベルに対する文法制限は、Oxford Bookworms Library にあるPDF:Syllabus に記載されています。

最初はStarterから始めます。

文法や単語はあまり難しくありませんが、Starterといえども1,000語以上ありますので、完読するには根気がいります。

それでも、1冊読み切ることができれば、かなりの自信がつくことでしょう。

 

もし、Teachers Resources にアクセスできる方がまわりにいるようでしたら、その方に協力してもらうことで、その書籍に関する問題とその解答が手に入ります。

それらをこなすことで、読解問題の演習にもなることでしょう。

 

Oxford Dominoes は、A1未満からB1レベルの内容で Headwords とAverage word count は以下のとおりです。

Levels Headwords Average word count
Level 3 1,000 13,000
Level 2 700 9,000
Level 1 400 5,000
Starter 250 2,250
Quick Starter 250 1,125

こちらは、Quick Starter から始めます。

各レベルに対する文法制限は、Oxford Dominoes Library にあるPDF:Syllabus に記載されています。

Oxford Dominoes も Teachers Resources にアクセスできる方がまわりにいるようでしたら、その方に協力してもらうことで、その書籍に関する問題とその解答が手に入ります。

各レベルに対する文法制限は、Oxford Bookworms Library にあるPDF:Syllabus に記載されています。

Oxford Bookworms や Oxford Dominoes は本単体だけでなく、audio pack も販売されていますので、音声でも聞きたいという方は、audio pack を購入してもいいかと思います(ドラマCDですので、音楽や音響効果が入ってしまっているのが難点ですが)。

 

学校の図書室にあれば、それを1冊借りて読んでみるとよいでしょう。

もしないようでしたら、お試しで購入してみてはいかがでしょうか?

Amazon で検索したい場合に備えて、リンクを張っておきます。

 

注:Kindle Edition with Audio/Video は音声がついていない書籍が多々あるようですので、Amazon で購入するのは控えた方がよいでしょう。

 

もし、続けて読んでみたいという方は、Oxford Reading Club というサイト(サブスクリプション 1month access code で 990円 2023年2月現在)に入会することで、いくつかの Oxford Bookworms や Oxford Dominoes (それ以外にも1,000冊以上もの書籍を読むことができます)を読みことができます。

音声も聞くことができますので、1ヶ月に2冊以上読むことができるようでしたら、Oxford Reading Club に入会してもいいでしょう。

 

Level 3 まで読めるようになると、宇宙のことを書かれた Space もありますので、このレベルを読めるようになるのを目標にしてもいいですね。

長文を読めるようになるには時間がかかりますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

それでは、また。