宇宙の星。恒星ごとに豊かな違いがあるって知ってましたか?

夜空を見上げると、たくさんの星が輝いています。

街の中心では夜空が明るくて、あまり星が見えないかもしれませんが、プラネタリウムに行けば、たくさんの星々が輝いているのをみることができます。

夜空に輝いている星のほとんどは、恒星と呼ばれるもので、自ら輝いているものばかりです。

 

でも、一つ一つの星々は非常に遠い所にあるので、普通の望遠鏡で見ても点にしか見えません。

だからかもしれませんが、一つの星について撮った写真はあまりみかけません。

 

しかし、どの星も個性豊かな星なのです。

そう、一つ一つの星には大きな違いがあるのです。

今回は、そんな星の中でも特に変な星について紹介した書籍を紹介します。

 

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星の数だけ個性がある?!

私たちが恒星に注目するとすれば、ひとつに超新星爆発があるでしょう。

日本や中国では古くから客星として文献に記録されています。

1054年の超新星爆発は、かに星雲を作ったことで知られていますね。

 

今でもアマチュアの観測家が超新星を発見したというニュースが流れます。

それだけ、新しい発見には魅力があります。

 

なお、1987年にお隣の銀河、大マゼラン星雲で起こった超新星爆発は、世界で初めてニュートリノを捉えることに成功したということで、ノーベル賞の受賞対象になったことでも有名ですね。

 

 

でも、超新星爆発はいつ起こるかわかりません。

ある意味レアな現象なのです。

 

私たちがかんたんに観測できるものの一つに、変光星と呼ばれる恒星の、光度変化の記録が挙げられます。

変光星はその名の通り、明るさが変わる星のことです。

たぶん、一番有名な変光星と言えば、くじら座のミラではないでしょうか。

 

1年の間に約3等星から約9等星まで250倍も明るさが変わる星です。

明るいときは肉眼で見えるのに、暗くなると望遠鏡を使わないと見えないくらいになってしまいます。

ミラという名前も、ラテン語で「驚き」を意味しますから、明るさが変わる星だというのが初めてわかったとき、どれだけの驚いたことかがうかがい知れます。

 

このミラは、恒星自体の半径が大きく変化することで明るさが変化します。

大きさが変わることによって、ミラの表面温度が変化します。

収縮することで温度が高温になり、その結果、光の明るさが増すので、明るくなります。

反対に膨張すると表面温度が下がりますので、光の明るさが暗くなるのです。

このようにして、明るさが大きく変化しているのです。

 

 

変光星は、ミラのように恒星自体の半径が変わることで明るさが変化する星ばかりではありません。

肉眼で見える星で有名なものの一つに、ペルセウルス座にあるアルゴルがあります。

アルゴルは、約2等星から約3等星まで規則的な周期で明るさが変わる変光星です。

約3日間の間に明るさが変化するので、光度変化が約1等級と小さいものの、観測しやすい変光星の一つです。

 

アルゴルは、二つの恒星がお互い回っていて、地球から見ると、二つの星が互いの光を覆い隠し合うことによって、明るさが変化する「食変光星」なのです。

普段観測しているときは、二つの星の光が合わさった状態で観測されます。

 

しかし、明るい星の前に暗い星が来ると、隠している部分の光が地球には来ないので、その分が暗くなります。

日食が起こっているときは、月に隠されている部分の太陽の光が届かないのと同じです。

 

ただ、地球上で観測される日食と違うのは、反対に明るい星の後ろを暗い星が通過するということがあるということです。

実はこのときも、暗い星の光が地球に届かない分、暗くなります。

つまり、光が暗くなるタイミングが二回あるということです。

 

恒星自体の大きさが変化して明るさが変わる星もありますが、基本的には恒星自体の明るさは変わらず、食を起こすことによって、明るさが変わる星なのです。

 

まだまだ例を挙げれば切りがありませんが、星によってさまざまなタイプがあるのです。

 

マルチメッセンジャー天文学の視点で見ると?!

恒星にはさまざまな物理現象が起こっています。

先ほど紹介したミラも恒星自体の大きさが変化しているため、大きく膨張したときは特にガスが表面から宇宙空間に飛び出しやすくなります。

ミラの周りにはガスがたくさん飛び散っているのです。

こういったガスは、可視光ではなかなか観測できませんが、電波や赤外線で観測するとみることができます。

 

実はミラは連星系で、相手の伴星も変光星です。

ミラから吹き出したガスが、伴星の周りに降着円盤を作り、そこでガス通しが衝突して光を発していると考えられています。

つまり、本体ではなく、ガスが変光していると考えられているのです。

降着円盤付近では、ガス同士が激しく衝突しますので、大変な高温になります。

高温であるため、そこからは紫外線やX線が放射されています。

このように、さまざまな波長で観測することにより、恒星についての理解が深まるのです。

 

へんな星たち

恒星は星の数だけ特色があると書きましたが、その中でも特に興味深く、変な星もあります。

ミラにしても、10光年もの長さを持つ尾が観測されています。

こういった特に変な星について解説した書籍がこちら。

 

へんな星たち
-天体物理学が挑んだ10の恒星-
鳴沢真也
ブルーバックス

 

です。

ここでは

 

  • プレオネ、
  • プシビルスキ星、
  • ミラ、
  • かんむり座R星、
  • いっかくじゅう座V383星、
  • りゅうこつ座イータ星、
  • WR104、
  • おうし座V773星、
  • ケフェウス座VW星、
  • ぎょしゃ座イプシロン星

 

の合わせて10個のへんな星について紹介しています。

従来考えられてきたものでは説明のつかなかった星や、他の波長で観測して初めてわかったことなど、へんな星の魅力について書かれている書籍です。

 

天体物理学そのものは物理と天文学の知識が必要ですが、この本ではそれをわかりやすく、なおかつ、それぞれの星の不思議について書かれています。

もしかしたら、今までの本では知り得なかったことも書いてあるかもしれません。

もし勉強に疲れたときや、宇宙についてもう少し知りたくなったときに、読んでみるのはいかがでしょうか?

きっと何かが感じられるかもしれません。