君は将来、天文学者になりたいですか?
学者になるためには、大学で勉強し、大学院に進学してというコースがあります。
でも、その前に天文学者はどんなことをやっているのだろうって疑問に思ったことはありませんか?
講演会で宇宙に関するお話はたくさんあると思います。
しかし、そこで話される内容は研究した結果、このようなことがわかった、まだこのようなことがわからないというお話になります。
実際にどのようにして研究しているのかまではわかりません。
どうやったらわかるかというと、高校生の君自身が実際に天文学の研究を体験することです。
でも、高校生の君に天文学の研究をするチャンスがあるのかという問題がでてきます。
ところが、そのようなチャンスがあるのです!
今回は、高校生の君が天文学の研究過程の体験ができるチャンスについてお話しします。
天文学者って何をやっているのですか?
これを見ている君は、将来は天文学の研究をしたいと考えているかもしれません。
でも、どんなことをやっているのかというのは、講演や発表などではわからないことが多いのです。
なぜならば、講演や発表はわかったことに対する成果を披露する場所です。
そこでは結果の話をするので、研究途中の様子をうかがい知ることはできません。
そのため、研究ってどんなことをするのか、イメージが浮かばないことがあるのです。
実はどのように研究しているかは、研究する内容や先生によって、違います。
コンピューターシミュレーションで太陽系形成やブラックホール周辺の物理現象を探ったり。
あるいは、大型望遠鏡や宇宙望遠鏡で惑星形成の現場やブラックホールそのものを直接観測しようとしたり。
もしくは、観測で得られた事実からその事実にあるモデルを構築したり。
そして、それらの観測に必要な装置を開発したり、シミュレーション用のアルゴリズムやプログラム(ライブラリー)を作ったり。
本当にたくさんあります。
実際に研究の内容を垣間見ることはできますか?
研究しているまさにその姿を間近で見る機会はありませんし、研究の仕方もたくさんあるので、イメージが浮かばないのはある意味仕方のないことかもしれません。
実際に先生方が研究している内容そのものは、外部に漏れるのを防ぐため、研究している内容を見るのは非常に難しいと思います。
ですが、別の方法ならどうやって研究しているかを垣間見ることができます。
その方法は、天文学の研究に関する体験合宿です。
近年、JAXAや各大学などで高校生を対象にした体験講座が開催されるようになりました。
- きみっしょん
- 銀河学校
- 宇宙教育プログラム
などといったプログラムが増えてきました。
その中でも今回は12月末に開催される
「もしも君が杜の都で天文学者になったら(もし天)」
が受講生の募集をしています。
天文学の研究を体験するにはもってこいの講座です。
高校生だからこそ体験できるまたとないチャンスが、今この目の前にあるのです。
もし天ってどんなことをやるの?
もし天は、東北大学・宮城教育大学・仙台市天文台が共同で開催する
「高校生を対象にした合宿形式」
の天文学者体験講座です。
1週間の合宿の中で、班ごとに議論を進めながら、自分たちで研究テーマを設定し、データを取得し、それを解析し結論を導き出すという、研究過程を体験します。
(引用元:「もしも君が杜の都で天文学者になったら」概要より)
これは実際の天文学者が研究しているスタイルと同じものです。
研究し、議論をし、結論を導き出しているプロセスを体験できるのです。
さらに、天体観測は仙台市天文台にある「ひとみ望遠鏡」を高校生の君が操作して観測します。
実際の研究のプロセスをたいけんできるということを書くと、天文学は高校地学を履修するのが難しいから、参加するのは厳しいと思ってしまうかもしれません。
でも、そんな心配は無用。
期間中は、各班ごとに教員や学生がついてサポートしてくれます。
だから、天文学の知識がなくても大丈夫です。
年に1回しか募集していません。
今まさにチャンスなのです。
もし天の募集内容は?
もし天の募集内容は以下の通りです。
募集定員: 12名
開催期間: 2018年12月23日(日) 〜 12月29日(土) 6泊7日
開催場所: 仙台市天文台 及び 東北大学天文学教室
応募するに当たっては、四つの課題と必要事項の記入が必要です。
現在募集を開始していて、応募締切は
2018年10月12日(金) 日本時間24時
となっています。
課題の文字数はあまり多くありませんが、このような文章を普段から書いていないと、まとめるのに少し時間がかかるかもしれません。
締切に間に合うよう、この記事を見たら、すぐにでも取りかかるようにしてくださいね。
天文学者の研究できるチャンスですので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
詳しくは以下の公式サイトのURLをご覧ください。
もし天の審査に合格して、天文学者の体験ができるといいですね。